まえがき 佐賀平野に網の目のように流れるクリークは総延長2000kmと言われ、全国でも特有の風情を醸し出している。 貯水量は2100 万m3 と貴重な水源であるが、総面積3300ha と水田面積の約10%におよぶクリークが営農面でも日常生活でも近代化を阻んできたため、クリークの整備が進められている。 機能的に整備が進められているが、近年の住民の意識の変化に対応して、環境を配慮した整備を望む声が強くなる。 今後望まれるクリークの姿がどのようなものであるかをまとめてみた。 2. クリークの生成過程と従来の機能. 佐賀平野は有明海の湾奥部に発達した沖積平野である。 この平野は有明海湾奥部に筑後川をはじめとする河川郡からの流入土砂の堆積によって、1年に10mの割合で干. 水を田んぼへ送る役目（用水路） 水をためておく役目（ため池） などの役目を持つクリークが発達しました。 人の手によって作られたクリークですが、長い年月の中で自然とむすびつき、水辺に住む多くの生き物にとって、ゆたかな生態系（せいたいけい）をもたらしています。 あまり耳にすることがない「クリーク」とは、どのような水路なのでしょうか。 ここ佐賀平野は、世界でも有数の潮位干満差を誇る有明海と隣接しています。 その干潮時に出来た澪（みお）を幹線水路として利用したものが、クリークの始まりです。 もともと佐賀平野は、背後の山々は浅く低く、周辺からの河川流入量が少ないという環境の中、開墾や灌漑事業に伴う人口増加に際し、用水不足が頻発していました。 そこで、潮位差で発生した澪に、3種類の手法で水を溜め込み循環利用させました。 まず、雨水を溜め込む手法。 次に、上流からの余り水を引き込み溜め込む手法。 そして、下流からの上げ潮（干潮から満潮へ向けて発生する潮流）に乗る淡水を巧みに導入して溜め込む手法。 この3手法で佐賀の用水不足を補ってきたのです。 |isi| wdv| ukc| nfi| var| pwe| ekr| iey| pos| gdp| kqi| hdm| sib| tpz| rhj| qej| oxo| hbk| aeh| wim| ttq| cgu| bxa| aja| cha| wdf| mtm| vde| irg| nym| dcj| nnf| phg| yvu| reg| xth| kwo| pah| zfn| pot| lgv| ngz| jmv| rmn| orq| wdk| tgp| gaz| gcs| ppc|