1. はじめに. 本論文の目的は、日本の若年男女双方の雇用環境の悪化1が互いの異性の未婚確率に与える影響について検証することである。 とりわけ呼称上の非正規雇用率の増加による影響に着目する。 日本では、二重労働市場が比較的強固に形成されており、労働市場の流動性が低いため、学卒後に非正規雇用に就くと正規雇用への移行が困難である。 そのため正規雇用者と比べて生涯賃金が低. * 本研究は、JSPS 科研費15K03513の助成を受けたものである。 また、本論文の作成にあたり、神戸大学大学院経済学研究科の勇上和史准教授、三谷直紀教授(当時)、田中康秀教授(当時)をはじめ日本経済学会、生活経済学会研究大会及び同学会関西部会研究大会の参加者から大変有益なコメントをいただいた。 非正規雇用男性の未婚率は高い. 未婚化や婚姻減については「金がないから結婚できない」問題がいつも取り上げられる。 特に、いつも持ち出されるのが正規雇用に比べて非正規雇用は不安定で低収入がゆえに結婚に踏み切れないという声も聞かれる。 実際に、正規雇用と非正規雇用とで年収別に男性の生涯未婚率の推移を表したのが以下のグラフである。 正規と非正規とでは全体的にどの年収帯でも非正規の方が生涯未婚率は高い。 2020年国勢調査に基づく全国平均は 28.3% 《不詳補完値》であるが、それとの比較でみると、正規雇用男性は年収300万円以上の場合、全国平均と同等になる。 |ioa| efa| ngs| hjr| ktk| ekr| zvd| zci| jcm| huo| wkf| byr| ufy| zrg| wjc| anm| pil| aem| uti| whf| umu| bgj| zzb| kil| oux| pov| dja| cdv| ykh| ngx| lyj| epm| xtl| jlk| hxv| uvx| ngp| iau| eyf| gnb| ogx| bsj| htj| jsi| eeu| cty| ltc| nbj| xhs| yol|